「イールドカーブ・コントロール」ってなに?
先の日銀政策会合において「イールドカーブ・コントロール」という聞き慣れない言葉が登場しました。
投資信託をかじっている人はどこかで聞いたことがあるかもしれません。
イールドカーブとは、短期の金利と長期の金利を結んだ曲線を指します。
判り易く言えば、短期と長期の金利差の中値の曲線と言えば良いでしょうか?(判り易くないか?)
普通は短期のものは金利が低く、長期のものは金利が高いのがアタリマエです。
ところが、この1月から「マイナス金利」が続いていることから、金利は10年もの辺りまで
ずっと低い金利が続き、長期も短期もない状態が続いています。
これは銀行や保険会社の儲けに悪影響があり、勇気ある銀行関係者から批判の声が上がったりして
解消の手段としてイールドカーブを立てる(=長期金利をあげる)ことを掲げたようです。
金利が高くなるのは、良くないことではないのか?と思われるかもしれません。
ただし、日銀は長期金利を現状程度(0%程度)で推移するよう長期国債の買い支えをするとして
いますので、いきなり長期金利が3%とか5%になることはありません。
今回の発表は、誰も言いませんが民間金融機関の救済というかご機嫌取りにも見えます。
その反面、これまで日銀が、ホームページ上で
「中央銀行が誘導するのに適しているのは、ごく短期の金利なのです。
期間が長い金利の形成は、なるべく市場メカニズムに委ねることが望ましいのです」
と、言っていたのを覆す形になっており、
「長期金利も含めて、どこまでも日銀が金融をコントロールするんだよ〜」と
民間金融機関を牽制しているようにも見えます。
そこまで日銀が手を突っ込んできたこと、
そして、量的緩和は今回据え置いたことで、その余地を残していることからも、
「低金利はこれで終わりということは当面ない」と言っているようなものです。
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