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「金融機関の価値」

  • 投稿日:2019-07-17 08:22:42
  • 作成者:

「こんなことがあったんですよ・・・」
昨日、ある人から電話をいただきました。
ちょっと驚いたので書き留めておきます。
(若干フィクション入ります)

その人は、生命保険の申し込みをしました。
最近は、タブレット端末で申し込みができます。
そして、必要事項を入力したら、その場で
「あなたは保険に入れません」
と言われたそうです。

「えぇっ〜!?」
どうして?って思いますよね?
その理由は『健康上の理由』です。
タブレットの表示される質問事項に回答したら
(細かいところは省略しますが)即座に加入の可否が分かるそうです。

今回のポイントは、
その場で保険加入の可否が分かることです。
(その人が保険に入れなかったことではありません)

大昔は、保険のおばちゃんにしつこく頼まれて義理で入るのが保険でした。
昔は、スマートな〇〇プランナーとか〇〇アドバイザーから
長々と説明を聞かされたあと申し込みをして、
「保険に入れるかどうかは、保険会社の慎重な審査の後に決定します」
と勿体付けられて数週間後に保険証券が書留で届くとしたものでした。

それが今や、
タブレットで瞬時に加入可否が分かるのです。

じゃ、今まで散々勿体ぶってたアレは何だったの?
と言いたくなります。
これなら、自宅や職場でPCから申し込めば
通販感覚で保険に入れます。

この現象は、住宅ローン審査でも同じことが言えます。
事前審査は技術的には瞬時の判断で可否判断ができます。
保険もローンも
長年のデータの蓄積とそれを解析するコンピューターの力で
安全なお客さんを瞬時に分別できます。

そうなれば、
金融機関の大仰な店舗や大量の職員は不要です。
最大手ニッセイは5万人以上の営業職員がいます。
保険料(掛け金)やローン金利には職員の給料が含まれていますから
これを無くせば随分保険の掛け金やローン支払いは楽になります。

残念ながら、
金融機関はソッチ方面に資源を振り向ける気はないようで、
自らの生き残りのために体力を蓄える方向に向かうようです。

気の毒なのは、
それを知りつつ人減らしの方策に邁進する職員の方々です。
自らアリ地獄の穴を掘っているようなものですね。

金融機関の価値は
これでハッキリしました。
必要なところに必要な資金を調達させることです(当たり前ですね)。
勿体ぶって、お高くとまるのが価値では無い
金融機関の職員が専門知識や役に立つ情報を提供することで
価値を維持しようとするのは、もはや過去のことです。

もし、あなたのところに職員が来て
薀蓄や講釈を垂れてきても
それは
自社の商品を売るためのセールストークに過ぎません。
ありがたくお話だけは聞いても良いでしょう。

買うか買わないかは
あなたの判断です。

判断に必要な情報は別の窓口から公正に仕入れれば良いのです。

金融機関の仕事は
タブレットを持ってきて
ポチポチと入力させるだけになっているのですから。

の紹介

OWL(アウル)・高橋義孝 住宅ローンは借金だけど、資産作りの手段です。 かしこく借りてしっかり貯める。 銀行の選び方・ローンの借り方・返し方を教えてます。 銀行出身のファイナンシャルプランナーです。 ツイッター:@mom_hom ホームページ:http://owlogaki.com/