自然素材が好き 自然素材住宅のメリット・デメリットと
失敗しないためのポイント
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自然素材が好き 自然素材住宅のメリット・デメリットと失敗しないためのポイント

自然素材住宅に住みたいと思っている皆さんへ、自然素材住宅をつくる際のメリット・デメリットと失敗しないためのポイントをお伝えします。動画とマンガを見て、お住まいの地域や建築予定地で自然素材住宅をつくる工務店を見つけて下さい。工務店の情報を見る、無料の資料お取り寄せ・お問い合わせは最下部の地域選択から。

昔の日本家屋は木・土・石・紙などの自然素材で造られていました。自然素材で健康住宅が当たり前の時代だったのです。また技術も高く職人気質、徒弟制度も生まれました。 過去の歴史では、戦国武将織田信長が安土城をつくる際に外国人を技術指導に呼びましたが、城をつくる職人の技術の高さに驚いたそうです。近年新建材等を活用することで、シックハウスなどのアレルギーを呼び起こす状況も出ており、改めて自然素材の良さが見直されています。また効果だけではなく、その自然素材が出すデザインや風合いの良さも人気の一つになっており木目・木肌の美しさ、漆喰や珪藻土など塗り壁の風合いなど工業製品では創りだせない本物の美しさがあります。

●自然素材の家の「メリット・デメリット」
自然素材の家づくりは健康にも良いので、できる限り自然素材を使って快適な住まいを実現したいものです。一方でメリットがあればデメリットもあります。メンテナンスが少ない工業製品に慣れた私たちにとって、メリットだけの自然素材はありません。自然素材は生き物ですから、利用する場合は定期的なメンテナンスなど家族の一部と考えて手入れも必要になることもあります。十分に研究して、自然素材を上手に利用しましょう。 ●自然素材と工業製品の調和
自然素材を全てに使用することはよいことですが、建築費が高くなりやすいもの。そこで自然素材以外は全て排除するといった極端な考え方よりも、健康を損なわないよう化学物質を選別し安全に使用して、自然素材と工業製品との調和を考えることも実際には出てくるかもしれません。
森林浴の癒し効果はよく知られていますが,その癒しの正体は木の香りといわれています。次のグラフは実際に木の香りのおもな成分であるフィトンチッドを使った実験結果です。木の香り(フィトンチッド)によって血圧が下がり,脈拍も落ち着き,身体的・精神的ストレスを感じた時に分泌されるコルチゾールの濃度も下がります。ストレスの多い現代人にとって、リラックスすることもできる木の空間が、今まさに求められているのではないでしょうか。

ヒノキ、スギなどの国産材、ベイヒ,ベイスギなどの北米材のにおいには、ダニの繁殖が抑えられることが確かめられています。 次のグラフは、精油成分による殺ダニ効果の実験結果を表したものです。ヤクスギの土埋木(伐採されたヤクスギの地中に残された根の部分のこと)では、3日後には90%以上が死滅しています。特に強力なのがクマリンです。このにおいのもとでは、ダニは1日で全滅します。クマリンはサクラの葉から抽出される成分で,桜餅の葉から発する独特の甘い香りです。

木の精油は防虫剤として,古くから使用されてきています。スギの葉を蒸した蚊とり線香、クスノキから得られる樟脳などが一般によく知られています。また、ヒノキ、コウヤマキ、サワラ、ヒバには木材を食害するシロアリを殺したり、追い払ったりする成分が含まれています。

問題となっている気管支ぜん息やアトピー性皮膚炎など、アレルギーの大きな原因の一つにダニがあげられています。特に気管支ぜん息の50%から90%は室内のダニが原因と言われています。
上のグラフはある集合住宅の床をカーペットからナラ材など木材のフローリングに改装したときのダニ数の調査結果です(1㎡当り)。これを見ると改装後にはダニが激減しています。これは木材の持つ調湿効果や木材に含まれる成分が有効にはたらいたことや、隠れ場所になるような隙間がなくなったからと考えられます。木にはダニを寄せつけない効果があり、清潔で健康な暮らしに大いに役立っているわけです。

〔参考資料・出典〕 財団法人 日本木材総合情報センター・全国木材協同組合連合会「人と環境にやさしい木のはなし」をもとに作成/実験データは森林総合研究所生物活性物質研究室 宮崎良文 1996より


左のグラフを見ると、鉄筋コンクリート造、木造ともに外気温を緩和していることがわかります。しかし、鉄筋コンクリート造は年間を通して、外気温より高く、冬は暖かいのですが、夏は暑過ぎです。一方、木造住宅は外気温と比較すると、夏涼しく冬暖かいことがわかります。
●珪藻土や漆喰のメリット・デメリット
珪藻土や漆喰など塗り壁は乾燥とともに収縮しヒビやクラックが入ってしまうこともあります。また均一な工業製品と異なり素材にばらつきや色むらなどが出ることもあること、施工に手間や時間がかかること、価格が少し高いことなどが何点ですが、工業製品にはない様々な機能を備え健康住宅には欠かせない素材です。これらの左官壁材のテクスチャーは人の手先を借りて仕上げることから様々な表情の仕上がり具合やパターンなどを楽しむ事ができます。 その左官材の中でも、最近の一番人気は珪藻土でしょう。珪藻土は、植物性プランクトン(藻)が化石化したもので、昔から火に強い土として七輪の材料などに使われていました。

【メリット】
 断熱性・保温性が高い
 消臭効果
 吸放湿性に優れ、調湿効果がある
 多孔質により音の反響が少ない
 表面の仕上げ方で様々なデザインが出来る

【デメリット】
 粘り気がないため、凝固材が必要
 下地の収縮によるクラック(ひび)がおこる
 強くこすると土の粉が落ちる

珪藻土の特徴は、無数の孔があることです。そのため、吸放湿性能が高く、湿気の多いときには、水分を吸い、乾燥しているときには、水分を吐きだします。まるで呼吸をしているようですね。結露の解消や、湿気によるカビの発生も抑える効果があります。 珪藻土を選ぶ時のポイントは、凝固材。珪藻土自体は自然素材ですが、珪藻土が数%しか含まれていない商品もありますので、内容物はよく確認しましょう。 また、強くぶつけたり、こすったりするとはく離しやすいので、掃除などで傷つけやすいので床と接する部分には巾木をまわす、腰壁を併用するといった方法も有効です。

様々な効用がある自然素材ですが、上手に選んで活用したいものです。
コストや効用など適材適所に選びながら家づくりを進めていきましょう!


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