工務店　経営　SDGsが与える社会的影響

皆さんこんにちは

今回も引き続き、

「SDGsに取り組もう　建築業界編」

から抜き出して載せていきます。

ＳＤＧｓは、国境を超えて国際社会全体で取り組むべき課題です。

そのＳＤＧｓが 社会に与える影響には、

プラスとマイナスの両面があると思います。

自社の現状を顧みずに 社会的な課題をクリアしようとしても、

それが必ずしも自社にとってプラスになると は限りません。

ですから、企業は両面を踏まえたうえで、

倫理的な企業行動を実行していく必要があるのです。

国連によってＳＤＧｓは、

世界中の企業にも目標達成への貢献が呼びかけられています。

企業は、従来のような限定的な社会献活動の枠を越えて、

社会的な課題に向き合っていく必要があるのです。

しかし、ＳＤＧｓが挙げている目標の全てが、

各々の企業にとって重要なものであるとはいえませんよね。

工務店には、まちづくりや住環境の構築、

健康的な生活の維持について

社会的・環境的責任があると思いますし、

そういったものに関連する目標は該当しやすいでしょう。

ただ、ＳＤＧｓの目標でも

２（飢餓をゼロに）や

１６（平和と 公正をすべての人に）

には該当しづらいでしょう。

よって、ＳＤＧｓで掲げられている１７の目 標のうち、

無理に全ての目標達成に対応する必要はないのです。

企業にはそれぞれ、自社が貢献できる程度や範囲があります。

資本金が巨額で、グ ローバルに展開している建設会社であれば、

国内外問わず企業活動ができます。

しかし、中小企業では、海外での事業活動は

経済面からいっても難しいものが あるでしょう。

ＳＤＧｓは、すべての人が等しく人間らしく、

人としての尊厳を保ち、健康的で生産的な活動ができ、

地球環境と共存を図りながら生きることが基点になっています。

SＤＧｓ達成に貢献するために、

自社が対応できる範疇を越える必要はなく、

むしろ 自社ができることを最大限に行うことが重要だと思うのです。

地域に根差した工務店であるほど、

その地域が抱え課題を抜きにして事業活動を行うことは難しいものです。

そうした工務店は、少なからず地域貢献に繋がる事業活動を行っているはずです。

そうした社会的な問題を網羅的に目標という形で示しているのがＳＤＧｓです。

それらの目標は、持続可能な社会実現に向けて掲げられたたものです。

企業が「自分事」 として捉えて策を練り、

実行することが目標達成の一歩になるのです。

その動きが国際社会全体で起これば、

解決すべき社会問題の数々が解決に向かうと思うのです。

ＳＤＧｓが社会に与える影響とは、

企業活動が企業基点から社会基点に

シフトチェンジすることだとまとめられます。

これまでは、各企業でそれぞれの企業基点から

社会問題解決に向けて取り組みを行っていました。

今後は、ＳＤＧｓ達成という共通課題によって、

企業側に「社会基点で取り組むべきもの」

という意識を持たせて取り組むように

求めることにしたのです。

これは、従来の企業基点での取り組みでは

対応できない状況に陥りつつあることの

裏返しでもあります。

日本においては、

人口減少を伴う少子高齢化、

雇用の多様性、

ライフワークバランスなどによって

企業側が抱える問題も山積みです。

一企業だけの努力だけでは解決しきれない

これらの社会問題も、

企業や地域、国境の枠を越えて対応していくことで

改善・解決を図ることができます。

そのためにも、企業側はＳＤＧｓをいかに自社の経営に落としこみ、

統合させて 企業活動に転化できるかが重要だと思うのです。

記事　コミュニティービルダー協会　浄法寺亘