【コラム】『唯一』私にもヨガできますか?

公開日: : 最終更新日:2020/06/13 コラム

   

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私のヨガに触れる方の多くは、「ヨガ自体が初めてです」と言います。
様子を見ていると、はじめのうちは恐る恐る周りの様子をうかがいながら、普段の生活ではしないだろう動きに戸惑いながら進んでいきます。誰だって「はじめて」に触れるときは、どこか恐怖もあり興味もあり様々な感情が次から次へと出てきます。
はじめてヨガをする時だけでなく、はじめての旅、はじめての恋もそう。子ども心に戻ったような、ピュアな気持ちになります。きっとそれだけ五感をフル活用するからだろうと思います。

ヨガの根本にある大切なこと

思い起こせば、私の初めてのヨガもそうでした。
会社員時代に運動不足が気がかりで、同期の子と一緒にスポーツジムでヨガクラスに参加しました。「60分という長い時間をどうしろと言うのだ」「周りはできているのに私はできずに恥ずかしい」とそんな思いを抱きながら時間は過ぎていきます。そして気がつけば最後のお休みのポーズ、シャバアーサナ。眠っているような、そうでないような狭間が心地良くてレッスン終了時には頭がすっきりと軽い。あぁ、世の中にはこんな贅沢な時間の過ごし方があったのかと、20歳の私は思いました。

さて、この記事を読んで下さっている方の中で「ヨガとは何ぞや」と疑問を持っている方もいるはずです。ヨガの歴史を辿ると発祥はインドになります。精神を統一して悟りの境地に達するために、古代インドの心身鍛錬法としてはじまりました。自然のなかで沈黙し、呼吸を調整しながら瞑想状態に入る。そんなことかと思われるかもしれませんが、これこそがヨガの根っこにある大切な行いなのです。

瞑想

今やファッションとしてオシャレなイメージもありますが、元を辿れば限りなくシンプルで地味なものなのです。しかし、人間が大切にしなくてはならない本質とは実にシンプルです。ヨガとは悟りの境地に達することです。私たち人間にとって大切な本質は悟りです。悟りというと馴染みが無い小難しい表現に聞こえますが、理解すること、知ること、気付くこと、感じることです。
きっと皆さん日常的にそれらのことを行っていると思うのですが、意図的に実践していく手段がヨガです。

1990年代後半から身体的ポーズ(アーサナ)を中心とした流れとなりました。
古代から受け継がれてきたじっと瞑想を深める静のヨガから、フィットネスを取り入れた動のヨガが主になってきました。現代の動が主のヨガはアメリカ、イギリスを中心にムーブメントを起こしました。スピリチュアルの流行もひとつの後押しになっているだろうと思います。日本でもアメリカの影響が強いのではないでしょうか。

yoga1

オンリーワンのヨガを探して

ヨガと精神世界は切り離すことができません。このヨガの精神性、考え方は流派によって異なり種類も多いので自分が納得するものを選びましょう。ヨガの種類は言わば、ショーケースに並んだケーキのようなものです。ショートケーキ、チョコレートケーキ、モンブラン、チーズケーキ・・・。ちなみに私はモンブランが大好物です(笑)。ケーキと言っても種類は多く、見た目も味も異なります。ショートケーキひとつとってもモンサンクレールの辻口博啓さん、トシヨロイヅカの鎧塚俊彦さん、町のお菓子屋さんと、それぞれ作るケーキは異なります。それに、実際に食べてみないことには口に合うかはわからない。その「はじめて」に心が躍るものです。

ヨガも同様に、ハタヨガ、アシュタンガヨガ、沖ヨガ・・・と数えきれない程の流派があり精神性やアーサナの流れ、強度も様々です。ハタヨガひとつとっても先生のインストラクションの仕方で変わります。同じ人間はこの世に1人としていないので、オンリーワンのヨガになるのです。

syaba

インターネットの普及から世の中はうんと便利になりました。物事を自分の頭で考え理解するよりも、携帯ですぐ調べることができ答えがあっという間に出ます。そこに「わかる喜び」は少ないような気がします。小学生のときに、算数で問題が解けたときの喜び。計算機を使う手段を知らないから、自分の感覚を信じて答えを導き出していきます。大人になるとこのような、ただ楽しいからやる、ただ嬉しいからやる感覚が少なくなっている気がします。

仕事で求められるのは生産性やスピード感。ごもっともなのですが、置いてきぼりになっているナニカは無いでしょうか?それはうんと心が喜ぶことなのに・・・。大人になるってこういうことなのかなぁ。大人になると、頭をものすごく使います。知恵があるぶん考えて考えて答えを出そうとします。しかし、ときにその答えがしっくりとこないときがあります。それはきっと心で感じていないからでしょう。

冒頭に戻りますが、私の初めてのヨガはどうも頭で考えるところからはじまっていたような気がします。理解しようとすることも大切なのですが、人間も動物です。考えるな、感じろ精神がときには必要なのです。流れに身を任せることは心を委ねることでもありますからね。きっとこれから新しい時代になっていきます。今まで通用していたことが通用しなくなったりすることもあるかと思います。世の中は移ろいゆくけれど、変わってはいけないものがあるはずです。そのために、ヨガに触れることも悪くないですよ。

次回は、ヨガで自分に向き合うことについてお伝えします!

 

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大竹沙紀

星空ヨガヒーリングナビゲーター。IHTA公認ヨガインストラクター。「自分の考えを人に説明できるように」と母によく言われていました。自分で考え選択をし意思表示をすることも。はっきりとした母から生まれた私はピリ辛のカレーのようです。福島県会津産。短期大学卒業後に国産・輸入車営業、ブランド販売を経てヨガの道に進みました。今日まで様々な具材やスパイスをことこと煮込んできたつもりです。美味しくなっていると良いなぁ。
   

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