「今月の金利(30年12月)」
12月の【フラット35】金利は、11月に上昇したと思ったら、ほぼそのまま下がりました。
11月にローン実行された方にはちょっと気の毒な展開です。
とはいえ、相場が変わるのが金利というもので、変わるには理由があります。
(下に続く)
【フラット35】30年12月適用金利
返済期間 20年まで 1.32% (▲0.03%)
返済期間 21年以上 1.41% (▲0.04%)
【フラット35】S(当初金利を0.25%引き下げ)
返済期間 20年まで 1.07%
返済期間 21年以上 1.16%
(続き)
一つは、ベースになる長期金利が下がったこと。
7月に金利緩和を止める的な発表があってから、じわじわと金利は上昇しましたが、
10月末の世界的な株安をきっかけに安全資産である日本債券に買いが集中し債券高になり、
利回り(金利)は引き下げられたということです。
10月末時点では、すでに11月の金利は決定していましたので、
11月にローンを借りた人はババを摑まされたということです。
ただし、地場の民間金融機関は全く金利に変化はありませんでしたから、
この地域の人でババを掴んだ人はいません。
もう一つは、12月は金利が下がりやすい傾向があるということです。
これは上記の理由より変動幅は小さいのですが、確実な傾向です。
年末年始って、引越ししませんよね?
師走というくらいでバタバタする時期に引越ししたい人はあまりいません。
新築にしても中古にしても、この時期に引き渡し(=ローン実行)したくないものです。
需要が少なくなるのでディスカウントして客引きしようという戦術です。
多少損を出しても需要が少ないので、影響はありません。
ですから、12月はローン安売り月になるのです。
(出典)日本相互証券株式会社