「『家族信託』ってナニ?」
先日「家族信託」の話を聞いてきました。
以前は民事信託とかと言ってちょっと馴染みがありませんでしたが、
家族信託という言葉はいい言葉だと思います。
今回は司法書士法人アプローチ主催の10名限定の小規模セミナーで
講師は三井ホームの田原義通氏でした。
相続は人が死んだことから始まります。
死んでしまった人は、自らの意志を示すことが出来ません。
ですから『遺言(いごん)』という制度があります。
遺言が完璧かと言うと
そうでもありませんし、
そもそも遺言を残さず死んでいく人も多いです。
また、
死ぬ前にボケてしまう人もいます。
もう少し詳しく言うと、行為能力が無くなるコトがあります。
矍鑠(かくしゃく)としていて突然死ぬことの方がむしろ少ないでしょう。
行為能力が無いとは、
簡単に言うと不動産の売り買いや銀行預金の管理が出来ないことです。
これって問題ですよね?
(正確には取引自体が『無効』であったり『取消』が出来るということですが
ここでは端折ります)
そのために『成年後見人』という制度がありますが、
こちらは基本的に能力の無い人の財産を「守る」といえば聞こえが良いのですが、
財産を減らさない≒使えないということになり
生前の財産処分は簡単ではありません。
『遺言』『成年後見』の制度の欠点を補う点で家族信託は優れています。
今回のお話の面白かったところは、
様々な現状分析から予想される将来像の導き方でした。
予想結果をここでお伝えしてしまうのは、
田原氏のネタばらしになってしまうので
現状分析のキーワードだけご披露すると…、
・都市力(猪瀬知事のときにありましたね)
・RESAS( リーサス・・・聞いたことはありましたが、今回初めて見ました)
・地方創世
・法人税(引下げor維持)VS個人税(相続税・消費税など)アップ
・ゆとり世代
・マイルドヤンキー
えっ?マイルドヤンキーですか???(*゚ェ゚*)
最近聞かなくなった言葉ですが、
そういう世代を映す言葉に属していた層が
そのまま歳を取っていく訳ですから、
将来分析には必要ですよね。
などなど、様々な事象から導き出される今後に必要な対策として
家族信託はやはり必要ということです。
私にはスゴくハマる内容でしたが、
一般的には2月28日にNHKで放映された
「クローズアップ現代+〜さらば 遺産“争族”トラブル ~家族で解決!最新対策~」(←リンク)が判り易いと思います。
相続はこのコラムでも何度もお話ししている通り、
生きているうちに備えることが大切です。
こういう情報を目にしながら
「それでもウチには関係ない」と思う人、
そもそもそのような情報を目にする機会の無い人は、
ますます相続をきっかけに
財産(そして家族の絆)を無くしていく危惧を感じざるを得ないセミナーでした。
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