母屋のある敷地内に若夫婦の離れを新築しました。敷地のある場所は二階にあがると見晴らしのよいところであったので、二階リビングで計画をしました。母屋が平屋だということもあり二つの家がお互いを気にせずに居られるようにリビングのある位置の高さを変えることで自然にずらせます。
二階建部分と平屋部分があるプランにして二階からも屋根上デッキで外に出ることができます。ダイニングからは大きな窓が開放的に全開することができるので、中と外が繋がるのびやかな景色を楽しめるようにしました。このデッキは屋根に載っているのでメンテナンスの心配がないのも特徴です。
キッチンの窓からも気持ちよい景色が見えるので大きめの窓を設置して、ダイニングと同じ風景をみながら料理も楽しんでいただけます。階段を上がりきったところには冷気止めをもうけて、エアコンの空気が下に降りないように扉を設けてあります。もちろん使わない時は壁の中に納まるデザインです。居心地の良さはプランの楽しさや家族の繋がりの配慮や、窓から見える景色など沢山の要素が詰まって実現すると思います。
解放感のあるリビングからつながったキッチンはアイランド型で、一直線に窓から庭の景色を見ることができます。
広いカウンターは食材を広げて作業しやすいと好評です。片付けたあとは、すっきり木製の天板が美しく輝いています。
なにより、キッチンから少し高い壁を隔てて地窓のあるスペースは、今は子供スペースとして使用しておられ、それぞれの時間をお互いを気にせずに過ごすことができると奥さまからもお喜びいただいています。
このように、繋がりを大切にすることに注目しがちですが、区切りを付ける役目の壁を作ることで隣り合ったスペースを自由に使うことができるのも設計の面白いところです。
そして、今では定番となった玄関土間スペースも広々と計画しており、土足で使いやすい場所は色々なシーンで活躍しているそうです。
二階の子供室は大胆な窓を配置してのびやかな景色をふんだんに取り込みます。ロフト付きで収納もたっぷり。
使いやすさも大事にしています。将来は仕切ることも考えていますが、お子さんが小さいうちは間仕切りをせずに広く使っていただいています。
暮らしと家と人が調和する家は、無理をせず家族の健康や環境への配慮をバランスよく自分達らしく取り込むことを目指して家づくりが始まりました。必要な性能だけではなく壁の素材であったり窓から見える景色であったり感覚的に納得いくものをじっくり選びました。帰ってくると見える家のどっしりとした佇まいを見るたびに愛着の増していく素焼き瓦や板の外壁の風合いが今後の変化していく様子として楽しみの一つです。お庭の木々の成長も家族の成長とともに思い出も増えていくのが楽しみです。庭には畑やBBQのできるファイヤーピットがあったり、室内の薪ストーブの燃える火をみたりと自然の豊かさを身近に感じます。外との繋がりを大切にキッチンダイニングは土間の仕上げとし、一階の床と外の地面との中間のような場所で台所作業もタフに使えるように考えています。
1974年生まれ。県立西尾高等学校、愛知大学卒業。大学では地理学を学び「町づくり」をしたいという志から地元工務店に就職。大工や現場監督として西尾市内の店舗作りを行う。その後、独立し、イシハラスタイルを設立。地理学の知見を活かし、自然環境、地形、町の成り立ちを活かした町づくり、家づくりを行う。地元・三河の豊かな風土を生かした家づくり、町づくりを手掛けている。 「建築は町の構成物」という観点から、一級建築士として「住む人の目線」で街並みに馴染み、街並み作りに貢献する家や店舗を数多く作っている。
開催日時 | 毎週土日祝 午後1時~3時 *開催日以外でも気軽に相談ください |
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開催店舗 | 愛知県西尾市寺津町亀井22 |
予約締め切り | 2025-08-30 |
イベントジャンル | 相談会 |
特長 |
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参加費 | 無料 |
問い合わせ先 | イシハラスタイル |
開催場所: 愛知県西尾市寺津町亀井22