【コラム】 私はいくらの家が買えるの?

公開日: : 最終更新日:2020/06/01 コラム

   

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前回の記事ではライフプランの重要性についてお話をさせていただきましたが、ライフプランも家族で話し合って決まりましたでしょうか。きっと各ご家庭で色んなプランが出来上がっていると思います。今度はそのプランを実現するためにも、自分の現状と照らし合わせてみて、実際のシミュレーションを考えてみましょう。

図1

購入シミュレーション

例えば以下のようなご家庭で考えてみましょう。

家族構成

ご主人 – 会社員33歳

奥様 – 専業主婦32歳

お子様 – 4歳、2歳

 

収入面

月収の手取り:約25~30万円

年間のボーナス:約50万円

児童手当:2万5,000円

 

支出面

毎月の支出:約28万円

▽主な支出の内訳

家賃:8万2,000円

食費・外食費:4万円

電気・ガス・水道料金:2万5,000円

(普段2万円。プロパンのため冬場は3万円ほどかかる)

通信費:1万7,000円

趣味・教養・娯楽費:1万5,000円

教育費:3万円

家族の小遣い:2万5,000円

(普段2万円。1万円増額の月あり)

雑費:1万円

保険料:6万円(うち3万円は学資保険)

主人 – 死亡保障2,000万円 妻 – 死亡保障2,000万円=共に年払い合計35万円ほど

子ども2人 – 学資保険(16歳満期)=月1万5,000円ずつ

 

▽ボーナスの使い道

家電購入やアパート更新時、実家への帰省、子どもの誕生日プレゼント等:
年30~40万円

 

■貯蓄金額

年間:約45万円

貯金総額:400万円

 

◆希望住宅購入価格:3,000万円

 

二人のお子様にも恵まれ、賃貸では手狭になってきてしまったし、将来の子供達の部屋のことや自分達の老後のことも考えて、住宅の購入を検討されたことと思います。

このようなご家庭で考えた場合、例えば以下のようなローンの組み方をすれば現在の生活と同じような家賃支払いでご購入いただくことは可能です。

 

○借入条件

借入額:3,000万円

返済期間:35年

ボーナス返済:10万円(年2回)

金利タイプ:全期間固定

金利:1.50%

返済方法:元利金等返済

 

○返済額

毎月83,503円 ボーナス5万円/回 年間1,102,036円

 

「おぉ!これなら今と変わらない家賃の支払いで念願のマイホームが手に入る!」

「子供達もこれから大きくなるし、今のうちに購入してしまおう!」

きっとこんなプランを見せられたら、皆さんすぐに購入へと進んでしまうかもしれませんが、果たしてこのままローンを組んでしまって大丈夫でしょうか?

図2

購入の前に考えておかなければいけないこと

「購入プランも目処が立っているのになんだよ!!」と思われる方もいるかもしれませんが、ぜひ一度私の話に耳を傾けてください。【今現在の生活】においては、きっと支払いは何も問題なく進むかとは思いますが、【皆さんのライフプラン】で考えた時には、今の金額で進めて問題ないでしょうか?

例えば、皆さんのライフプランの中にこういったことは書かれていませんか?

「お子様にはぜひ有名私立の学校に通わせたい!」

「受験も大変だから、塾にも通わせたいわ」

「子供がやりたがっているダンススクールにも行かせてあげたい」

そうなってくると、果たして今の支払いプランのままで大丈夫でしょうか?児童手当も下の子が3歳になると1万円に下がってしまいますし、教育費などは今よりも習い事をするなどすると増えていきます。また文部科学省「子供の学習費調査」(平成30年度)でのデータを見ても、小学校や中学校では授業料よりも塾等の学校外活動費の方が高い傾向にあります。

そうしたら、描いていた家のグレードを下げなければいけないのかと思われるかもしれませんが、その前にぜひご希望のプランを叶えるためにも、以下の2つを考えてみてください。

1.収入をアップさせる

ご主人に給料を今すぐあげてくれと言われても、今のご時世なかなか簡単に給料も上がりませんし、そこを責めてしまうのは、せっかくご家族のために頑張っているご主人が悲しんでしまうのでやめてあげてくださいね。そうはいっても、奥様も今は子育てが忙しく難しいかもしれませんが、もう少しお子様達が大きくなったら、余裕が出てくるかと思います。その時にはぜひ、パートで少しでも家計のプラスになるよう働かれることも検討してみてください。いきなりご主人から働いてくれと言われても、奥様もツラいと感じてしまいますので、なるべく早めにご家庭で計画を立ててみるとお互いにストレスなく進められると思います。

2.支出を減らす

収入アップに関しては、ご家庭の事情も色々あると思いますので、対策案としてはこちらがメインになるかと思います。そうなってきた場合に、一番の見直しポイントは固定費です。今回のご家庭での見直しポイントとしては、3つです。

①保険料
ご主人と奥様それぞれで2千万円ずつの保障を持たれておりますが、万が一の場合の今後の生活費やお子様の学費を考えた時に、それぞれ必要な保障額は満たせておりますでしょうか。どこまでカバーをするのか、しっかりと夫婦間で話をした上で、必要以上に保険料を払っていないか、見直しをしておく必要があります。また学資保険についても、昔とは利率も下がってきており、将来の学費の貯め方について改めて考えてみても良いかもしれません。

図3

②通信費
携帯・PCでの通信環境について、ぜひ一度夫婦間でお話をしてみてください。格安SIMの会社も今はあり、携帯代も人によっては月々4,000円前後に収まる人もおります。ご夫婦で1万円以内に抑えるだけでも、年間で8万4,000円のコストを削ることができます。長い目で見た時に、一時の解約金は発生するかもしれませんが、毎月かかるコスト費用の方が大きくなるため、この機会に検討してみるのもよいかと思います。

図4

③電気料金
金額としては大きくありませんが、電気料金についても今は色んな会社がプランを打ち出しております。少しでも減らしておけば、5年・10年の単位で見ると数万円のカットになるため、ぜひこちらも検討してみてください。

図5

減らそうにもどうしたらいいか分からないという方は、ぜひご相談をしてください。自分達では気づかないところや、第三者の目線から見てのアドバイスをお伝えすることも出来ますので、ぜひ参考にしてみてください。皆さんのライフプランを叶えるためのマイホームですので、そのためにぜひ将来も見据えながらシミュレーションも検討してみてください。

図6

 

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未来設計の お手伝い

1986年愛知県出身、名古屋大学経済学部卒業後に自動車情報系の会社に就職。その後、広告代理業を経て外資系保険会社に勤務。知識を誰しもが手に出来る最高の武器であり、盾であるというモットーを元に、お客様に対して正しい知識を持っていただいたうえで商品を選んでいただけるよう日々活動しております。 資格:生命保険協会認定FPトータル・ライフ・コンサルタント、投資診断士保有。
   

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