【コラム】「照明プランを自分で設計する方法」をご紹介⑤ 玄関、廊下、センサー照明

公開日: : コラム

   

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みなさんこんにちは。
今回は、玄関・廊下のあかりとセンサーについてお話いたします。

1.玄関のあかり

(1)ダウンライト

玄関は、すっきりとシンプルにまとめる場合はダウンライトがおすすめです。

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センサー付ダウンライトを使用すれば、家に入れば自動で照明が点灯して便利です。

荷物をたくさん持っていたり、お子さんを抱っこしている時に重宝します。

「ペア点灯タイプ」であれば、1灯ではなく、複数灯を同時点灯も可能です。

センサの検知範囲は直径5.5mなので、広範囲をカバーすることが可能です。

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Panasonicペア点灯ダウンライト

 

(2)ペンダントライト

ペンダントライトも人気があります。

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_si.room_さんのお住まいの玄関です。

「エトワール」というペンダントライトを使用されています。Instagramで人気です。

 

明るく華やかな雰囲気になり、インテリアとしておしゃれですよね。

印象的な影の美しさが、他のライトにはない魅力です。

・ペンダントライトの下が2m以上ないと邪魔になる

背の高い収納の扉に当たらないか

 

この2点は確認しておかないと、日常の動作が不便になるのでご注意くださいね。

3畳ほどの玄関であれば、こちら1灯でも十分かと思います。

スイッチのかわりに「かってにスイッチ」を使用すれば、ペンダントライトなどもセンサー化が可能です。

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(3)視覚効果を利用する

視線の先が明るいと、心理的に明るさを感じやすいうえ、奥行きがでて空間も広く見えます。

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https://esctlg.panasonic.biz/iportal/cv.do?c=4768720000&pg=42&v=PEWJ0001&d=activeOut

また、家に入って正面の壁は、真っ先に家族やお客様の目に入ります。

「視線が集まる場所」でもあるので、こだわって頂くととても効果的です。

間接照明を入れて、温かく明るい玄関に演出するのもおすすめです。

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https://www.replan.ne.jp/articles/2475/

玄関正面に、坪庭がある場合は、ぜひ屋外に照明をつけましょう。

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home_yoshitomoさんの玄関です。

 

照明で照らすことで「坪庭も玄関の一部」に見えて、空間が広く見えます。

これも視覚効果のひとつです。

(屋外は照明で照らさないと、夜は植物が見えず、暗闇化してしまいます。)

内玄関の照明と一緒にセンサーに繋いで、帰宅すると自動点灯するようにしているそうです。

スイッチを分けて「来客時には使おう」と思っていると、結局使わない照明になってしまい、もったいないので、センサー化はとてもいいです。

間接照明も同様に、センサーに接続することをおすすめします。

アクセントウォールを照らすダウンライトも、ピンホールタイプで、とても素敵ですよね。

2.廊下

(1)照明の種類

廊下も、ダウンライトが多いです。

ほこりがたまらない為、掃除が楽なので、廊下などには向いていると思います。

でも、ちょっと味気ない、おしゃれにしたい、

そんな時は、右の写真のように「壁寄せ」にするのがおすすめです。

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壁が強く照らされるので、メリハリがつき、絵を飾ったりしても映えると思います。

取付位置をすこし変えるだけで印象が変わるのも、照明の面白いところです。

ペンダントライトやブラケットライトですと、おしゃれ感が増します。

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特に、右の写真のようなアッパーライトはおすすめです。

光源が目線に入らず、柔らかい光が天井にまわるので、まぶしさが抑えられます。

寝室からトイレに行くまでの廊下にぴったりです。

(2)取付位置

取付位置も重要です。

2.7m~3mに1で明るさは十分です。

廊下の照明位置を考える時は、「収納」の位置を意識します。

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「廊下に面している収納が見えづらい」というのはよくあるので、収納の目の前に必ず配灯します。

横にずれてしまうと、扉の陰になってしまって、収納の中が見えないので、目の前に配灯するのがポイントです。

ちなみに、階段下収納の奥行きが深い場合は、収納内に照明を付けた方が見やすいです。

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奥にも1灯ダウンライトがある事により、収納空間を余すことなく使うことができています。

ダウンライトでなくとも、簡易的なセンサーライトでもいいと思います。

階段下は「暗くなりがちな場所」と気を付けて頂ければと思います。

3.センサー

(1)センサー化がおすすめの場所

移動空間は、センサーにすると便利です。

 

・ポーチ玄関洗面所 (家に帰ってきて手を洗う)

・リビングトイレ (リビングからトイレに行く)

 

このような「日常的によく使う導線」を想像して、間取りの中を歩き回るイメージでセンサーが必要かどうか考えていきます。

さらに、

・単純によく使う場所

・窓から日が入らない日中も暗い場所

・通り抜けることが多い場所

こういった場合は、スイッチを触る回数が多いので、センサーにしてよかった!という声が多いです。

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https://www.souwa-giken.co.jp/contents/category/woman/

上のような「回遊導線」とよばれる、家の中ぐるりと回りながら、スムーズに家事が行える間取りが流行っているように思います。

その時に、その都度スイッチを押して歩いていくのは面倒ですよね。

特に上の間取りの場合、廊下に窓が面していないので、日中も暗い。

廊下洗面脱衣室と連続して、センサー化すると便利だと思います。

この時、「脱衣室だけスイッチ」などしてしまうと、「なんでここだけセンサーつけなかったんだろう!」と後悔ポイントになるか、使わない照明化するので、ご注意ください。

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余談ですが、お子さんが小さいときは、

・スイッチに手が届かない

・暗い廊下やトイレが怖い

という点から、「スイッチをつけにいく」という「名もなき家事」があるそうです。

「子供が行く場所」をセンサー化してあげると、子育てにも役立ちそうです。

介護の観点でも、玄関・トイレ・洗面所などセンサー化すると、消し忘れを防止したり、車いすで生活する場合も便利だと思います。

※トイレに関しては、

・夜トイレに行くときに、照明がセンサーで点灯するとまぶしい

という別の問題があるので、それは次回お伝えします。

 

(2)センサーの種類

センサーにするには、

センサー付照明

センサー付スイッチ(かってにスイッチ)

のいずれかになります。

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https://www2.panasonic.biz/ls/densetsu/haisen/switch_concent/sensor_switch/house/

 かってにスイッチのメリットは、センサーの調整ができる事です。

センサーモード連続点灯への切替が簡単

点灯時間を選べる

照度センサー(どの位の明るさで反応させるか)の調整が可能

という点です。

スイッチ部分に、下のような調整ツマミがついています。

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センサーに関するお困りごとを4つあげますが、かってにスイッチの場合、解決が可能です。

 

①玄関で荷物を整理する等は、つけっぱなしにしたい

連続点灯モードに切り替える

 

②子供がトイレに入る際に、明かりが消えると怖がる

点灯保持時間を長めに設定する(10秒~最大30分)

 

③結構明るいのに、センサーが反応して点灯してもったいない

照度センサーを暗めに設定する(最小5lx~)

 

④必要ない場所のセンサーが反応してしまう

検知範囲を狭める

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a.home.sさん

こういった細かい調整ができるため、かってにスイッチがおすすめです。

センサー付照明やLED電球などにはこういった調整ができません。

(連続点灯ができなかったり、点灯時間が固定のものが多いです。)

また、「安いから、センサー付LED電球でいい」という方もいらっしゃいますが、

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センサーがランプ下面についているという性質上、下面が開いている器具にしか使えないのです。

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ダウンライトの場合、断熱材がはいっている場合は使えません。

(熱を持つので火災の原因になります。)

条件があった場合に、使えるものと考えて頂ければと思います。

 

(3)センサー取付位置

センサーの取付位置は、必要なときにきちんと反応させるよう、よく検討する必要があります。

出入り口が複数ある場合や、検知させたくない範囲を考慮するなど、いつも時間をかけて考えています。

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「かってにスイッチ設計ポイント集」

ちょっと長くなってしまったので、次回、図面に合わせてご紹介したいと思います!

 

照明計画や照明器具の選び方など、お気軽にお問い合わせ下さい。

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細谷友美

1986年生まれ東京都出身。日本女子大学家政学部住居学科を卒業後、パナソニックリビングショールーム東京に就職。4年間、照明、スイッチ、電気設備担当アドバイザーとして、数多くのお客様の住まいづくりに携わる。その後、住宅メーカーの採用担当者への転職を経て、現在は、在宅にて照明プランナーをしています。照明計画を通して、素敵な住まいづくりのお手伝いができたら嬉しいです。趣味:インテリア、整理収納、料理。資格:照明コンサルタント。照明プランニングのお仕事受付中です↓ https://profile.coconala.com/users/1767899
   

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