木の家ってなんだか良さそうだなぁ...とお思いの方は少なからずいらっしゃるでしょう。
木の家にはどんな優れた特徴があるのか?意外に知られていない木の家の良さや、国産材を使う意味をご紹介します。また、木の家をつくる際に知っておきたいポイントをお届けします。
木材は適切に管理すれば半永久的に再生産できる材料であり、 廃材から新たな製品をつくることもできるため、循環利用が可能な材料です。 さらに木材成分から繰り返し利用することが可能な木質プラスチック等の新素材などとして利用する技術が開発されています。
スギやアカマツは比重当たりの引張強度や圧縮強度が高いため、軽くて強い材料といえます。軽くて強いということは、①運搬費が安い、②現場での組立が容易、③木材の建物は重量が軽い、というメリットがあります。
鉄は、熱せられると短時間で温度が上がり変形してしまいます。木造住宅は、一見火災に弱いように思われますが、断面が厚い木材は表面に着火しても表層に炭化層ができて、中まで燃えるのに時間がかかるため、短時間で家が崩れ落ちることはありません。
木材の持つ特性は、人に心地よい感覚を与える材料として様々な特長があります。①断熱性が高く温もりがある、②調湿作用がある、③衝撃緩衝作用がある、④目にやさしい、⑤ダニの繁殖を抑制する、⑥心地よく聞こえる音に調整する、といったものがあります。
各種材料製造時の炭素放出量をみると、木材は鉄やアルミニウムといった材料に比べ炭素放出量が大変少なくなっています。このことからそれだけエネルギーを必要としない省エネ材料であり、地球温暖化防止に大きく貢献する材料であるといえます。
木造住宅は、鉄筋コンクリート造住宅の約4倍の炭素を貯蔵しており、我が国の木造住宅全体では約1.3億トンの炭素(平成5年)を貯蔵しているという報告があります。炭素を固定した木材を使っている木造住宅は、第2の森林と言えます。
私たちが暮らす日本の国土の約7割が森林です。
木づかいニッポン
フォレストサポーターズ
