『フラット35 住宅仕様実態調査』より 3
2回にわたってお送りしました
『フラット35 住宅仕様実態調査』
のまとめ記事ですが、今回で最終回となります。
ポイントになるな~と思った部分だけ抜粋してますので
細かいところまでお知りになりたい方は
コチラ
https://www.jhf.go.jp/files/400346801.pdf
からどうぞ
前回の記事では通し柱のありなしや樹種
について調査をかけてきました。
意外に「通し柱ナシ」とする施主さんが多くなっていたのが衝撃的でした。
外壁について
…サイディング張りが87.8%と圧倒的ですね。もっとガルバリウムとか板張りが
多いかと思ったのですが10%もいってません。ちょっと意外です。この内容については地域差が
ほとんどありませんでしたので、地域ごとのグラフは割愛します。
断熱工事について
…5年前と比較しても「アルミ製」はだいぶ減りましたね。代わりに増えたのが「プラスチック製」と
「木またはプラスチックと金属の複合材料製」です。複合材料製というと「アルミ樹脂複合サッシ」が
多いのではないでしょうか。
三協立山のアルジオ
YKKのエピソード
トステムのサーモス
などの商品ですね。
では地域別に見てみましょう。
…1地域が「該当なし」なのはよく分からないのですが、やはり寒い地域では結露のことを考えてプラスチック製が多いですね。5地域から急にアルミ製が増えますが、これはもう断熱に関する建築会社側の感度の問題でしょう。8地域はデータ個数が少ないので参考程度ですね。
…屋根方向の断熱方法ですが、天井裏から屋根方向に移っていますね。どちらが良い悪いはともかく、施工のしやすさで選ばれているのでしょうか。空間の有効活用という点では屋根断熱のほうがロフトや小屋裏まで使えるので、それが評価されえいるのかもしれませんね。
…では、そこで使われている断熱材の種類です。グラスウールと硬質ウレタンフォームが並んできましたね。ここで興味深いのが天井と屋根で使う断熱材がはっきりと分かれていることなんです。
…天井施工ではグラスウール、屋根施工では硬質ウレタンフォームとはっきり分かれています。つまり、断熱材は施工方法によって選ばれているということですね。施工されている方は分かることですが、それぞれの施工場所で施工のしやすさはわかれますから。では、実際にどのくらいの仕様の断熱材を使っているのでしょうか。
…もちろん厚みだけでなく密度も大事なんですが、とりあえず厚みだけしか載っていないのでそれを参考にすると、
グラスウール 100㎜~200㎜
硬質ウレタンフォーム 75㎜~100㎜ と 100㎜~200㎜
あたりが多いです。
地域によって基準をクリアする数値が違うので、それに依拠したものを使っているんでしょうね。
さて、断熱施工で一番取り上げられやすい「壁面」です。
…工法としてはやはりポピュラーな「充填断熱工法」が圧倒的なんですが、2地域に関しては「充填断熱工法」と「外張り断熱工法」の併用が半分ちかくになってきています。これは3地域から南の暖かい地域にも波及があるかもしれませんね。
…断熱材の種類と地域による違いですが、やはりグラスウールと硬質ウレタンフォームが拮抗してきています。ただし、寒いところが硬質ウレタンフォームかというとそうではなく、寒い地域は逆にグラスウールが多くむしろ4地域(ちょっと寒目の地域)で硬質ウレタンフォームが採用されています。
最後に
このほかにも
・屋根形状の変化
・軒の出
・屋根材
などのデータがあります。だいたい皆さんの予想通りだと思いますので取り上げませんでしたが、ぜひ一度目を通して「自分の会社の仕様は一般的に選ばれているものとどう違うのか、お客様にどう説明すべきなのか」見直してみる良い機会ではないでしょうか。
記事 コミュニティビルダー協会代表 浄法寺亘
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