差別化しすぎたギリシャ都市 1
今の時代『差別化』をしないと生き残れない!
工務店の社長さんは耳にたこが出来るほどよく聴く言葉ですよね。
実際は『差別化』よりも『独自化』かとは思いますが、
いずれにしても、『自分たちはどういう方向性で行くのか』
は決めていないと、なかなかお客さんに選ばれない
イコール生き残れない時代ではないかと思います。
今回は、独自化でその名を轟かせた古代ギリシャの都市について
まとめてみたいと思います。
古代ギリシャと言えば、アテナイを代表として
選挙で代表が選ばれる直接民主主義が有名ですよね。
しかし、これとはまったく逆の形をとってギリシャで有名な
都市があります。
そう
『スパルタ』
です。
いまでも「スパルタ教育」という言葉でも残っていますし
ちょっと前の映画「スリー・ハンドレッド」でも
取り上げられていたのでちょっとは有名ですね。
ただ、どんな政治体制だったのかというと
ほとんどの人は知らないのではないでしょうか。
まず、他の有名なギリシャ都市のアテナイやテーバイが
商業を中心として発展したのに対して
スパルタはスパルタは商業を中心としていません。
これは他の都市が港の近くに場所があるのに対して
スパルタの中心地は内陸部の河畔にあったせいでは
ないかと思います。
地図を見ると分かりますが、
![5171ba56f5e93c8dc39716806ce7a384](http://www.housingbazar.jp/communitybuilder/wp-content/uploads/2017/10/5171ba56f5e93c8dc39716806ce7a384.jpg)
※左下の方にスパルタ市があります。
ギリシャはエーゲ海に向けてのこぎりの歯のように
ギザギザとした地形になっていますので
とにかく港ができやすいんですよね。
ともあれ、商業が中心の場合は商人が力を持ちますから
平民に権力がいきますし、農業が中心の場合は
略奪者から農地やた蓄えを守る武人に権力が
いきやすいのは歴史をみていると分かります。
さて、スパルタですが紀元前8世紀あたりから100年くらいの
戦国時代があったらしいのですが、さすがに
「いいかげんにしよう」
ということでリュクルゴスという王様が決まりを作ります。
これがスパルタという都市を性格づけるのですが
土地の均等配分
長老会設置
民会設置
教育制度
常備軍の創設
装飾品の禁止(金属加工は特産品でしたが)
共同食事制
が基本になります。
長老会とか民会とかありますが『王政』です。
しかも2つの王家から並立していたというのです。
共和制ローマの執政官制を彷彿とさせますね。
さて、問題の教育制度ですが
子どもは親の子育てを受けられません。
『子供は都市国家スパルタ全体のもの』
新生児は部族長老の面接を受け、虚弱者は山奥の洞穴とか川に遺棄。
男性は7歳で家庭を離れ共同生活を送り、12歳から本格的な肉体的訓練とスパルタ人としての教育を受けます。
具体的には
・戦闘試験に合格しないと奴隷行き
・頭は当然丸刈り
・訓練は下着に裸足
なぜ裸足かというと
「裸足は登り坂ははるかに容易に越えることができ、
下り坂はより安全に下ることができ、
とりわけ跳ぶこと、はねること、走ることは、より速くできるから」
下着といっても年に1回の支給ということなので、実質全裸だったと思われます。
・ちなみにお祭りも全裸。
・食事は満足に与えない。しかし奴隷の畑とか大人の食事から盗むのはOK。
なぜかというと
「腹が減っている状態で戦っても戦力が落ちないように」
「盗むことは頭を使い警戒心や俊敏さを得られるように」
だそうで、ただし
『盗むところを見つかった場合は鞭打ち』
※過酷すぎませんかね…。
こうして、彼らは質実剛健、忍耐と服従を身につけ、
18歳で民会の全会一致により成人の仲間入りを果たします。
なお、女性も
『強い子どもを産む』
という目的のために、幼少期から厳しい体育訓練が
あったそうです。ただし、そのおかげか他のギリシャ都市に
比べると女性の地位や権利は高かったようです。
さすがにこれくらい徹底すると強い集団が出来ます。
![2828](http://www.housingbazar.jp/communitybuilder/wp-content/uploads/2017/10/2828.jpg)
夜道で絶対出会いたくない人たちNo1ですね
といいますか、他の地域を侵略するとその地域の人たちを
すべて奴隷(主に農奴)にしていたので、市民と奴隷の
比率がなんと市民1:奴隷9だったんですね。
この奴隷を逆らわないようにしないといけないので
鍛えざるをえなかったらしいです。
※ちなみに反乱がおきそうになると処刑部隊が
夜陰にまぎれて集落を襲い沈静化させます。
ヨシフおじさんの頃のソ連を彷彿とさせますね。
もっとも、耐えかねた奴隷たちが周辺諸国を巻き込んで反乱を
おこしたのですが結局勝てませんでした。(第二次メッセニア戦争)
当然、奴隷への締め付けは強化されました。
周辺諸国への影響力は増し、紀元前6世紀には周りを巻き込んで
「ペロポネソス同盟」
を発足し、その盟主となります。
まさに「ジャイアンリサイタル状態」です。
…しかし、喜びのもつかの間、海を挟んだアジア方面には巨大な帝国が出来ていました。
そうアケメネス朝ペルシャ帝国です。
その領土は現在のインドの端っこからイラク・イスラエル・ヨルダン・シリア
・トルコまで及ぶ広大なものでした。ちなみにギリシャは
下の地図の「エーゲ海」の左と上ちょっとです。
この帝国がギリシャも征服してやると迫っていたのです。
記事 コミュニティビルダー協会理事 浄法寺
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