工務店とSDGs
こんにちは、コミュニティービルダー協会の浄法寺です
先日建築関係の新聞の記者さんからの取材を受けまして、その時ちょっと考えたことについて書きたいと思います。
今回の取材っていうのは、何についてかというと、12月5日に環境情報センターというところで、私達コミュニティービルダー協会が主催して親子を連れ向けに木の組み立て玩具体験と、木に関することSDGsに関することの勉強会っていうのを行ったんですね。
そのときの実際に今の一般の消費者にSDGsっていうのがどのくらい浸透しているものか。
いうことと、実際に地域の工務店やリフォーム業者さん、にとって、SDGsっていうのはプラスになるのか、そういったところをお聞きしたいということで、取材の方を受けました。
幸い私の方では、SDGsに関する著作なんかもあるものですから、それで実際にその勉強会で、一般の人たちと、話したときの様子ですとか、あとは、私が著作を出したときに、工務店さんの方に取材させていただいた内容についてですね、ちょっと話をさせていただきました。
一般の人たちにどのぐらいSDGsっていうのが認知されているか、いうことなんですが、今回の勉強会で言うと、参加者っていうのは、主に
子供さんが小学校低学年ですね、だいたい1年生から3年生。
親御さんの方は、30代からやっぱり40代ぐらい
の方がメインだったんですけども、
子供さんで知っているのが半分くらい。
親御さんの方は、6割強ぐらい。
手が挙がっていました。
比較的知ってる方かなというふうには思いました。
どうしてかっていうと、ちょっと前のアンケート調査ですけども、SDGsに関する認知度で言うと、一番認知度が高いの実は学生さんなんですよね。
やっぱり学校で習ってるからというのが大きいのです。
逆におじいちゃんおばあちゃん、60歳以上というのもまだ認知度が高いんですよね。
家で新聞をじっくり読んでるせいかなと想像しているのですが・・・
ところがですね、一番認知度が低いのは40代なんですよね。
社会に出てバリバリいい仕事をしてるから、なかなか勉強できないのかもしれないんですけども、そんなような結果を見ていましたので、その勉強会で、6割強ぐらいの人の手が挙がっていて「浸透してきてるんだな」と強く思いました。
ちなみにそのときちょうど、私達コミュニティービルダー協会の特別顧問をされている原田前環境大臣の秘書の高田さんがいらっしゃっていて、環境大臣だった頃にその秘書の高田さんも、SDGsに関する認知度を上げようということでいろいろ苦労されてたそうで、手が挙がってるの見て、感動もひとしおですとおっしゃって喜んでいたんですけども、大企業さんなんかの場合は、会社として取り組んで当たり前っていうような、形になりつつあるかなというふうに思います。
では、工務店さんの方でSDGsはどうかというということなんですが、私は絶対取り組んだ方がいいなというか、私達はSDGsの考えにに賛同してますよ、ということをやっぱりホームページで表現した方がいいなっていうのはすごく思います。
どうしてかっていうと、理由は三つあるんですけど、
一つは、現在、ある程度真面目にやってたら、SDGs 17項目あるんですけども、真面目に建築行をしていたら、だいたい5~7つぐらいは多分当てはまるんですよね。特別何か新しいことをしなくても、SDGs頑張ってますっていうことは言えるんですね。
SDGsっていうのは、基本的に国連が元になってるですね、国際連合ですけども、たくさんの国が当然そこには入っていて、みんなで良い社会を作るのに、目標を作ろうじゃないか、共同でみんなが賛成できるような物作ろうじゃないかって言って、それでできたものなんですよね。
当然皆さんSDGsと環境に関することかなというのが漠然と捉えている方が多いんですけども、もちろん環境のことはすごく大きいです。それと貧困に関すること、衛生に関すること(みんなが綺麗なトイレが使えますようにとか)あと教育ですね、みんなが良い教育を等しく受けられるようにっていうようなそういった目標が17個あるわけなんですけども、
例えば
「全ての人に健康と福祉を」
「使う責任作る責任」
「陸の豊かさを守ろう」
というのがあるんですが、これは国産材とか地域県産材とかですね、自然素材を使うっていうことは、これ当てはめることができるんですよね。
皆さん多分そういったものを使ったりしてるところは多いんじゃないんでしょうか。
あと例えば太陽光発電とかエネファームとか、使ってらっしゃれば、
「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」
っていう項目があるんですけど、これも当てはまりますし、
例えばですね、耐震強度の強い家とか、蓄電池とか、そういったのを進めていれば、
「産業と技術革新の基礎を作ろう」
が当てはめることができるんです。
適合してるということが言えると思うんです。
つまり、今時点でおそらく何かしら当てはめることはできるっていうことですよね。
だからその苦労もそれをやるために何かそういう面倒くさいことがあるとか申請がいるとか、そういうことがないんですよね。
それがまずやった方がいいんじゃないかなという理由の一つです。
それから二つ目は、こういった社会的に良いとされてるものを自分たちは頑張ってますというのは、やっぱり社員さんがすごくやっぱり気持ちが乗るっていうことですよね。
モチベーションはやっぱり高まるっていうことがあると思います。
僕も住宅の営業やっていましたからわかりますけれども、例えばクレームがあったりとか、自分の会社の建物に自信を失うとか、そういうことがあったときっていうのはすごくやっぱりモチベーションが下がります。
本当に自分が作る会社の家をすすめていいのかとか、そんなこと思ってしまうわけなんですけども、それとは逆に先進的なこととか、お客様にとって良いこと、社会にとって良いこと、そういったものが結びついた会社の動きっていうことにはやっぱり乗るんですよね気持ちが明るくなるっていうか、著作の中でもある工務店さんの紹介で載せましたけども、社員さんが自分たちの会社はどれに当てはまってるだろうっていうのをゲーム感覚で探して、やっていく中ですごく明るい表情になった、というのがあります。
経営者さんの課題の一つとして、やっぱり社員さんの幸せな笑顔見るっていうのがあると思うのですが、そのためにどうするか?
当然、笑顔になれば仕事にもやる気が出るわけで、その一つになれるかな、というのが、二つ目として挙げました。
三つ目は営業的にやっぱりプラスになるなって思うんですね。
それはどういうことかっていうと、さっきお話したように、上場会社さんですとか、大きい会社さん、そういったところではSDGsが、当たり前になり始めてるということですよね。
そういった人たちから見て、仮にSDGsに適合している。ということを表に出している会社と、いやあよくわからなくてっていう会社さんと、もし、比較した場合同じような仕様の建物で金額も同じぐらいだったとしたら、どっちを選ぶかっていうことですよね。
どっちが信頼を得られるかということがあります。
工務店の経営者さんがよく単価の高い家を作っていきたい、内容の良い家を作っていきたいという声を聞きます。
当然家の価格が高くなっていくわけなんですけど、でもなかなかうまくいかないというような声を聞きます。
逆にですね、そういう高単価な家をつくる人たち、施主さんというのはどうなんでしょうね。
どういった人たちがいるでしょう。
やっぱりそれなりの収入を得てる人ですよね。
それなりの収入を得ている人例えば地方だとすれば、公務員さんとか、銀行員さん(今銀行員さんも大変ですけども)、
そういったところとか、大きい大会社の工場とかに勤めてる人とかだと思うのですが、さっき言ったように大会社はSDGsはすごく意識しています。
国として進める動きですからね、これは国がみんなやっていこうよって声かけてるわけですね。さっきの前大臣の話もありましたけど、それと同時に、役所も一緒ですね。役所の方もSDGsに適合したような企業を応援しようっていう、そうやっぱり動きがあるわけですよね。
認知度を広めるっていうこともやってるわけですよね。そういった人たちから見たらどうかなっていうことなんです。そういう地方の方で収入が高めの人たち、他にお医者さんとかいろいろありますけれども、そういった人たちは基本的には勉強してますよね。新聞もよく読んでいますし、社会的な貢献ということも、すごく意識してます。
そういった人たちが見たときにどうでしょうか?SDGsをすすめている会社とやってない会社があったらどうでしょうか。
それはもちろん、
SDGsをすすめている会社の方を、
評価しますよね。
住宅を任せるということの信頼というのはやっぱりそういった一つ一つだと思うんですね。
今三つ理由を挙げましたけれども、例えば自社でSDGsに適合しているかどうかが適合してると、自社が当てはまっているなという場合どうしたらいいか?
全然難しくありません。
まずホームページに載せる。ホームページに載せたら、今度自分たちのSDGsに関する内容だけではなくて、SDGsってどういうことかっていうことも載せます。
載せたら、外務省ホームページにSDGsの事例紹介というページがあるんですよね。
そこに申請します。申請は難しくありません。
実際に申請した私が言ってるので間違いないです。
それが叶うと外務省のページに載るんですよね。
ちなみに無料です。
実例ページに載って、あのロゴマークが使えるようになるんですよね。
こういうのはやっぱり大きいですよね。
私たちは、外務省のSDGsのところに載ってますと。
これだけでもホームページを見た人からしたらどうでしょうか。
ホームページの大事さはもう私がどうのこうのを述べなくても、皆さんわかってると思いますがホームページを見に、例えば家建てようかなと思って見に来た人は、いろんなとこ見ますよね。良い理由も探すし、良くない理由も探しますよね。
これ私に合ってるなっていうのも当然思うし、あれ、ここはこれやってないんだなみたいなこと当然思うわけですよね。
そういったときにやっぱり
社会貢献や環境貢献のことが書いてあって、嫌な気分になる人ってのはほとんどいないと思います。
だって自分が家を建ててもらった会社はこういういいことをしてるんだよって自分の子供に言えたらやっぱり嬉しいですよね。
いやうちで建てたところはあんまり良くなくてって言いたくないじゃないですか。
そういうのもあると思うんですね。
さきほど会社の社員のモチベーションが上がるって話をしましたけれども、1人でやってる人は関係ないのかっていうとそんなことはないですよね。
今、自分の子供さんたちとかに向けてどうでしょう。
皆さん誇りある仕事をされていると思いますけども、
『自分はこういった社会的なところでもきちんとやってるんだよ』という仕事、もちろんいい家を作るとか、そういったことはもう当たり前にやらなきゃいけないことだと今の時代は思いますし、それプラスアルファですよね。
今、子供さんはみんな学校で、さっきもちょっと触れましたが、環境のこととか、社会貢献のこととかすごく習ってます。だから最近の大学生の就職先なんかで言うと今までの大企業とかの他に、NGO NPO、そういった社会貢献のところに就職したいっていう人がすごく増えています。
そういった教育を受けてる子供たちから見て自分の仕事かどうか、それはやっぱり胸を張れる仕事の方がやっぱり良いですよね。
私はそう思います。
だからこのコミュニティービルダー協会で応援しようと思ってるわけなんですが、それが皆さんにとってすごく大変なことかって言ったら、一番最初に話したとおり大変なことではない、ちょっと踏み出せばできることだと私は思っています。
ぜひ、まず一歩ですよね。
SDGsでどんなことがあるのかな、どんなことはうちだったら当てはめるのかな。
そんな風に見てみてはいかがでしょうか。
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