工務店 経営 大手住宅FCをベンチャーした男:加藤充氏
住宅業界には「伝説」と呼ばれる
男たちが何人かいますが
トステムの社内ベンチャーで
アイフルホームを立ち上げ
育てた後にはしごを外され
こんどは独立して
ユニバーサルホームをつくり
育て上げた
加藤充氏 も
その一人だと思います。
2015年に私が記者として
「若き工務店経営者に向けて」
という
インタビューをしたことがありました。
その時の内容を抜粋して
3回に分けて掲載していきます。
記者:これからは高品位のものを
価値を訴えて売っていけるように
なれますね。
加藤:そう、だんだんそうなっていく
のではないか
と思います。価格競争だけしていると
これはもうどの世界でも
消耗戦になっていきます。
だからやはり価値あるものを
提供し続けて行きたいと思うんです。
記者:そうですね。
加藤:今の時代を考えますと増税も大変
ですが少子高齢化の中でもブランドを
確立したいと考えています。
また営業の人たちのスキルも今までの
層だけでなくワンランク上の方々にも
対応できるようになると将来の展望も
でてくるとおもいます。
前期は決算では「やっと黒字」みたいな
イメージだったんですが。
記者:実際、大手ハウスメーカーの
前期決算でも注文住宅で
取り戻せているというところは
ほとんどなく、実際は賃貸住宅や
リフォーム、分譲などで
取り戻している。
そんな中黒字化は素晴らしいですね。
加藤:私どもは基本注文住宅一本ですから。
記者:10年前に比べて可処分所得が減少
している現状があります。これに対し
地域の工務店さんがどのようにして
いけばよいですか。
加藤:当然所得が厳しいということは
少し選択の幅を広げてですね、
高所得の方々にも自分たちの
ターゲットに近づいて頂ける
ようにすること。
これが一つ。
私どもで言えばKidukiという商品も
その狙いの一つです。
それから全体の着工数を考えると
少子高齢化で減少していくだろうと。
業界全体でみると単独の工務店さんは
当然その影響を受けるのですが、
私どもはフランチャイズ
(FC)なので「加盟しよう」という
方を増やせるチャンスでもあります。
単独で生き残るのは厳しいからグル-
プに加盟しようと、それで生き残りを
はかる方もあるでしょう。
それから当然それは後継者対策にも
関わってくる。確かに時代は厳しい
ですけどやり方によってはFCならでは
の強みをうまく活かせば伸びることは
できるだろうと考えています。
その為に私共は商品やブランド力、
日頃の営業活動とかそのレベルを
上げないとならないし
その為に研修もしっかり行っています。
記者:単独の工務店は業務に追われると
どうしても情報やトレンドに
疎くなりやすい方もいると思いますが…
(以下、次投稿に続く)
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