断熱改修等における居住者の健康への影響調査 第3回
西日本では大雪だそうで、交通機関に影響が出て大変なようです。
普段積もらないところには10センチ積もっただけで交通麻痺状態ですよね。
暖冬とは聞いていますがやっぱり注意が必要です。
さて、人間のカラダも外気温の変化には敏感です。
ヒートショックもそうですが、気温が低くなると血圧や免疫系に問題が出始めるのは皆さんご存知のとおりです。
国交省では国民の健康のために(?)以前から断熱改修(リフォーム)による健康への影響を調査しています。
今回の発表で3回目なんですが皆さんご存知でしょうか?
実はこのブログでも第1回から取り上げています。
ちなみに
調査全体の概要は
○事業期間 :平成26~30年度(5年間)(予定)
○検証内容 :断熱改修を予定する全国約1,800軒の住宅および居住者約3,600人を対象として、改修の前後における、居住者の血圧や生活習慣、身体活動量など健康への影響を検証する
○実施事業者:(一社)日本サステナブル建築協会(平成26~29年度の実施事業者※1)
ということで今年度で終了予定なんですが
まだ今回の発表分も「中間発表」としているので
まだ続きがあるかもしれません。
さて
今回発表された内容としては
1.室温が安定していると住んでる人の血圧も安定する。
2.部屋ごとに温度差があると血圧があがりやすい。
3.特に床近辺の温度が低いと血圧への影響が高い。
4.床の温度が低い家では複数の病気を抱える人が多い。
5.室温が低い家ではコレステロール値や心電図に異常が出る人が多い。
6.断熱改修後は住んでいる人の最高血圧が下がった。
7.断熱改修後は膀胱への負担が半分になった。
8.断熱改修後は活動時間が増えた。
といったところです。
特に僕が気になったのは
3.特に床近辺の温度が低いと血圧への影響が高い。
4.床の温度が低い家では複数の病気を抱える人が多い。
5.室温が低い家ではコレステロール値や心電図に異常が出る人が多い。
でしたので、このあたりのグラフを拾ってみます。
ではまず
3.特に床近辺の温度が低いと血圧への影響が高い。
…やっぱり床はまず起きて肌が触れるところなので影響が大きいんでしょうね。
ヒートショックも「触る」影響は大きいですから。
そう考えると、単純にエアコンとかファンヒーターで
ぼわーっと短時間で空気だけ暖めるのはよくないと思われます。
むしろ長時間でゆるゆる暖めていたほうが体にはよさそうです。
次に
4.床の温度が低い家では複数の病気を抱える人が多い。
…高血圧・脂質異常症・糖尿病・難聴・骨折など、
の5項目を取り上げていますが、
それぞれ1.5倍くらい高いですね。
ひとつくらいならいいかも(良くないですけど)しれませんが、
こうしてみると複数の病気が重なるって憂鬱ですよね~。
僕なんかお酒を飲みすぎた翌日、二日酔いと下痢が一緒に来るだけでも死にそうになるのに…。
最後に
5.室温が低い家ではコレステロール値や心電図に異常が出る人が多い。
…コレステロールものすごく上がってますね!
心電図でも異常が見られる人が倍近くになってます。
ちなみにコレステロールが高いと
動脈硬化
心筋梗塞
脳梗塞
脂質代謝異常
のリスクが高まります。
僕もこの内容を見て、変に寒いのを我慢するのはやめよう!と思いました。
まとめ
・寒い家は健康にとって百害あって一利なし!
・具体的には心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高まります
・建築会社の人は一般の方にデータよく伝えましょう
そして受注につなげましょう!
記事 コミュニティビルダー協会代表 浄法寺亘
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