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工務店 営業 住宅の税金が上がる!?

公開日: : 最終更新日:2020/06/18 住宅営業, 住宅資材, 国産材, 工務店, 社会, 税金

先日、日本経済新聞のweb 版の有料会員限定版に「個人の住宅、税負担重く」という記事が出ていました。

普通、新築住宅の税金といいますと、消費税・印紙税・不動産取得税・固定資産税というのが有名どころですが、みなさんご存じのように消費税・印紙税・不動産取得税が1回だけかかる税金に対して、固定資産税は毎年かかってきます。

 

今回の記事は「固定資産税」についての記事になります。

一般的に固定資産税は「固定資産税」という部分と「都市計画税」という部分とこちらの2つで成り立っているわけなんですが、基本的には固定資産税が1.4%、都市計画税が0.3%というのがあります。ただ市町村によっては税率がちょっと違いますよと言う部分もあったり、都市計画税を導入してないっていう自治体もあったり、全部で2.1%っていうところもあったりします。

 

よく住宅建築のところで話として出るのは「新築の住宅を建てた場合は建ててから3年間固定資産税額を1/2にする特例」などがあります。さて今回、その固定資産税が上がりますという記事なんです。

 

2021年度からっていうことでなぜそんな話が急に出てきたかということなんですが、これのカラクリとしては、基本的にはもう建築資材の方が高くなってるっていうそれが元にあります。前から中国の方でいっぱい使われるので鉄骨が上がってとか、鋼材がの値段が上がって、とかそういう話はよく聞いている話なんですけども、総務省の方でその固定資産税の元になっている固定資産税評価というのを決めています。

 

そちらを3年ごとに見直しっていうのをしているんですね。今回その評価を決める基準として資材価格ですとか人件費ですとかそういったものを実勢価格、実際の費用ですよね。それを基に算出っていうのをしています。今回はその見直しがあったということなんですね。

 

その見直しのところもまあ終わってるんですけど、今回はオリンピックが延期してしまいましたけれども、この建設需要で資材が値上がり、あと人手不足によって人件費が上がったりとかこういったものが評価に含まれてしまって上昇したよという話なんですね。

 

ただ基本的にはその使われる材料で当然違ってくるんですけども、影響が大きいのは何かというとマンションですね。こちらの方が影響を多く受けているかなという感じはします。

木造新築2階建ての場合どうか、マンションの場合はどうか、とその辺の金額の比較が出ていました。

 

例えば5階建てのマンションですね

これが仮に57㎡の広さの場合

現行基準で言うと6万2,000円

新しい基準だと6万7,000円になります。

5,000円アップです。

ただ、3~4人家族用ですと100㎡くらいの広さが多いと思いますので、もっとアップするでしょうね。

 

例えば木造2階建てで

106㎡の広さ(大体30坪くらい)の場合は

現行基準で8万8000円

新しい基準で9万円になります。

2,000円アップというところですね

 

結局この評価額っていうところに影響があるのはさっき出たように、やっぱり影響が大きいのは鉄筋コンクリートとかいわゆる箱物がどんどん中国などで建っているので同じようなものが値上がりするわけですよね。日本でも当然それは値上がりしているのでそうするとそれに影響を受けてマンションですとか鉄筋・鉄骨そういったものが多い建物っていうのは上がっているっていうことがいえるわけです。

 

つまり木造の住宅に関しては今のところは全く影響がないとは言いませんけど影響は比較的少ないというところなんだと思います。ただ例えばですが住宅の場合、今木材っていうのはまあ日本の木材も外国の木材も使っていますが、まぁこれが安くなってるんですよね。日本の木材の柱とか土台とか。

 

例えばよく比較されるのは国産材と外国産お集成材なんですけれども、例えば105ミリ角いわゆる三寸5分角で欧州産のホワイトウッド集成材と日本国産の無垢人工乾燥杉材を比較した場合、若干国産と杉のが高いですけどそれでも1本あたりの差が2,000円もいかなかったりします。

そうすると家一軒で柱土台部分とかで考えると数万円の差だったりします。

これがもっと木材の値段が上がったり(今ちなみに外国産材の集成材は上がり基調にあります)それに従って日本の木材も上がっていったとするならば将来的に木造の住宅も上がる可能性はあるかなと思います。

 

できれば税金は高くならない方がいいんですが、ただ、国産材利用を進める立場からするとあんまり日本の材料が安いままっていうのもすごく悲しい(林業が成り立たなくなり日本の山の4割が荒れてしまう)のでどっちつかずのちょっとモヤモヤした気持ちではあります。

 

住宅屋さん工務店さんも見込みのお客さんに例えば固定資産税の話が出たとときに、こういう話題を話してみるのもいいんじゃないでしょうか。

 

記事 コミュニティビルダー協会  浄法寺亘

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