工務店 経営 木造住宅差別はやめてほしい
皆さんこんにちは
コミュニティービルダー協会の浄法寺です。
私の年代だと6月6日は
「6月6日にUFOが~」
というドラえもん絵描き歌が思い起こされます。
先日、東京都で推進している「東京ゼロエミ住宅」に
木造住宅関連団体から「物言い」がつきました。
東京ゼロ・エミ住宅というのは簡単に言うと
「省エネ性能の良い住宅には補助金を出しますよ」
という施策なんですね。
具体的には
①水準1(30万円助成)=UA値0.7以下、省エネ基準から一次エネルギー消費量30%以上削減、
②水準2(50万円助成)=UA値0.6以下、省エネ基準から35%以上削減、
③水準3(210万円助成)=UA値0.46以下、省エネ基準から40%以上削減
となっていて、これだけなら良い制度なわけですが
問題は
RC(コンクリート造)など木造以外の構造は断熱面などで不利になるといった理由で、
省エネ基準からの削減率を
水準1は25%以下、
水準2は30%以下、
水準3は35%以下、
としてUA値も水準3は0.60以下と、
木造より低く設定していることです。
つまり
「木造以外の住宅は断熱性能が木造より低くても補助金を出すよ」
ということなんです。
これはちょっとひどいですよね!
そもそもこの東京ゼロエミ住宅の理念は何かといえば
「できるだけエネルギー排出を減らした省エネの住宅を増やす」
ということじゃないんですか?
断熱面で不利だとか、なにに忖度しているのかわかりません。
コンクリート造とか鉄骨造だから断熱性能が低くてもしょうがない
ということになってしまいます。
さすがにこのことに対して木造住宅関連団体からクレームが出たわけです。
具体的には
日本ツーバイフォー建築協会(池田明会長)、
日本木造住宅産業協会(市川晃会長)、
JBN・全国工務店協会(大野年司会長)
の3団体が小池東京都知事に申し入れをしました。
内容は
「木造」と「木造以外の構造」の性能値を、早急に同じ性能値に見直すこと。
例えば、「木造」の水準2の住宅と「木造以外の構造」の水準3の住宅が同じ省エネ性能となるが、
「木造以外の構造」の方が助成金額が 160 万円も多くなるため、「住宅取得者(都民)にとって不公平」と指摘。
また、同じ「水準3」の住宅を建てても、「木造以外の構造」は「木造」よりも性能が劣ることとなり、
「住宅取得者(都民)にとって解りにくいだけでなく、不利益を被ることとなる」と、問題点を挙げています。
さらに、「木造」と「木造以外の構造」とを異なる性能値で整理することは、
「木材利用の促進・普及という政府方針に対する『逆インセンティブ』となりかねない」とし、
「東京ゼロエミ住宅」を木材の利用・木造の普及等を推進する制度設計とすることが望ましいと訴えた。
とのことです。
いち早い是正がされることを私も望みます。
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