奈良・京都旅行記
皆さんこんにちは
一社)コミュニティービルダー協会の浄法寺です。
実は7月の連休、奈良→京都へ思い立って旅行に行ってきました。
目的地は奈良の大神神社と京都の三十三間堂です。
コロナが収束して、観光客がどっと増える前に
行っておこうと思ったわけです。
ここ数年、伊勢神宮や出雲大社に行く機会があり
昔読んだ「ナムジ」「神武」(安彦良和著)を再読して
古事記や日本書紀に記された内容に改めて興味を持ちました。
そうすると「大物主命」が気になってきました。
大和朝廷が始まった場所「大和国(現在の奈良県)」の一宮(いちのみや)に
祀られている主祭神です。
日本各地に一宮(いちのみや)ってあります。
地名としても残ってますよね、愛知の一宮市なんかが有名です。
基本的にはその地域で古くから一番の崇敬を集めている神社が一宮となっています。
例えば
富士山の浅間神社
三島市の三嶋大社
鹿島神宮
香取神宮
住吉大社
出雲大社
などなど錚々たる神社が各地域の一宮です。
でも大和朝廷の始まった場所の一宮なのに
なぜ初代天皇の「神武天皇」や「天照大神」が祀られず
「大物主命」が祀られているのでしょう。
不思議ですよね。
コロナが収束して、観光客がどっと増える前に
行っておこうと思ったわけです。
夜行バスで京都駅到着。八条口も久しぶりですね。
とりあえず、左角の漫画喫茶に入ってシャワーを浴びて奈良に移動します。
さすがに早朝、ガラガラです。ホームで山伏の格好をした人を見かけました。京都ならではですね
奈良は35年ぶりでしょうか。高校の修学旅行以来です。
あのときはバタバタまわって時間がなかったのであまり楽しめなかったですね。
近鉄電車に乗ると座席の端だけ手すりがあるのは何故でしょう。優先席みたいなものなんでしょうか。
電車から奈良盆地の風景を眺めていると、線路の周りに水田が広がり、
遠くを山々が囲んでいて私の故郷の会津に似ていてほっとします。
大神神社着。とにかく大きい一の鳥居。
鳥居の中に見えるのが御神体の三輪山になります。
そして主祭神は「大物主命」
偉大な精霊の神という意味です。
参道を進むと幽玄の額。ここからは通常とは違う場所ですよ、という意味のようです。
コロナのせいか人も少なく静謐で神々しい森の中を進みます。
通常、祓戸大神の手水をとるのですが、コロナということもあり
樋を伸ばして手前に何箇所か手水をとることができるようになっていました。
本当にカッコいい拝殿ですね。
江戸幕府の四代家綱の時代に建てられたそうです。
全体的に黒っぽく質量感があってカッコいいです。
大神神社は御神体が三輪山自身で社に入れられませんので
いわゆる「本殿」というのはありません。
この「拝殿」からその奥の鳥居(三鳥居という特殊な形)と結界を通して
三輪山を拝む形になります。
※鳥居と結界は一般公開はされていません。
ご由緒
日本書紀や古事記にあるように
大国主命が国造りの途中で困っていると
海の向こうから光り輝く大物主命が現れて
「私を大和の東の山に祀ればうまくいきますよ」
と言われて祀ったのが始まりと言われています。
しかし、島根県の出雲にいたはずの大国主命になぜいきなり
奈良県の三輪山なんでしょう?不思議です。
せっかくなので縁結びの祈祷をしてもらうことにしました。
※私が独身だからではないですよ!
このSNS時代、面白い縁がどんどん増えています。
私はSNSのおかげでこの数年
台北在住の台灣人弓道家と稽古したり
Facebookを通じてお仕事を依頼されたり
元環境大臣に協会の特別顧問になっていただいたり
本当に「縁」のひろがりを感じています。
その感謝と見守りをお願いしたいと思ったのです。
珍しく長押が三分割、されています。
「三」輪だからでしょうか?
畳の敷き方も独特ですね。
関東ではまず見られないカタチです。
しばらくすると呼び出しがかかり
たすきを首にかけて
何組か一緒に祈祷殿に入ります。
私も含めて3〜4組一緒に祈祷殿に入りました。
コロナですので間をあけて座ります。
そして祝詞の奏上
祝詞の奏上
神職に続いて
「さきみたま(幸魂)
くしみたま(奇魂)
まもりたまえ(守り給え)
さきはえたまえ(幸え給え)」
を三度唱えます。
御神楽奉奏(巫女さんの舞)
本当は巫女さんの舞を見られる奉納額ではなかったのですが
同じ組の人が奉納
本来であればこの後、拝殿に行って拝礼というのがあるそうなのですが
コロナで省略されていました、残念。
最後に奉納額に応じて御神符が渡されて退出となります。
退出すると廊下にかなり大きいサイズの
「杉玉」が吊るされています。
お酒の蔵元の店先なんかに下がっているあれです。
まるでスターウォーズに出てくるデス・スターのようです。
そう、大物主神はお酒の神様でもあるんですよね。
この後は宝物殿に移動しましたが
個人的には今ひとつでしたので省略。
お隣の狭井神社へ向かいます。
こちらは大物主神の荒魂を祀っているということです。
ここで湧き出る井戸水は霊験あらたかなお水として有名です。
ここの井戸もコロナで立ち入り禁止となっており
やはり樋で渡した水を受け取るかたちでした。
そのままペットボトルに入れましたが
この日はとても天気が良く、想定外に歩いたので
その日のうちに飲み干してしまいました。
あともう一つ、この狭井神社でポイントは
御神体である三輪山への登山口があること。
こちらもコロナで閉鎖中でした。
知ってはいたのですが、
ひょっとして解禁になっているのではと
一縷の望みをかけたのですが残念でした。
ところで狭井神社の狭井ですが
本来は「歳」だったのでは・・・
スサノオの息子のオオドシ(大歳)のことではないのか
というのは考えすぎですかね。
大神神社関係で最後に訪れたのは
「檜原神社」
なのですが、続きはまた次回へ
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